そもそも魚鱗ってなに?
2万文字近いボリュームたっぷりの手法なのニャ!
1回読んでも分からないかと思うので、何度も読み直してください。
魚鱗は古来の兵法「八陣」の1つ
まず今回紹介する手法の由来について、簡単にご説明します。
「魚鱗の陣」とは、古代中国が発祥の、軍隊を並べる陣形のことを指します。まるで魚の鱗(ウロコ)のように、敵に対して三角形の陣形になっています。
一点突破の攻撃に特化した陣形で、兵が密集して陣を作ることから、兵力が分散しないというメリットがありました。兵力が分散しないということは、敗走した兵との相討ちも防げるうえ、兵の士気を高めたまま戦を続けることも可能。強力な攻勢を展開しながら、相手の隙を突く効果が期待できたのです。
この陣形の考え方を取り入れたのが、今回紹介するFXトレードの手法である「魚鱗の陣」です。
由来からもわかる通り、非常に攻撃的で高い月利を目指すことが大きな特徴です。
損失許容率4%、月平均5回ほどのトレードであっても、月利20%〜30%を安定して出してくれることを、すでにリアル口座で検証済みです。
ただし魚鱗の陣では、出口戦略を除いてチャート分析が不要な「鶴翼の陣」(鶴翼EA)とは異なり、一定のチャート分析のスキルが必要になります。
その基礎知識について、ここでガッツリ勉強していきましょう。
魚鱗の陣は4時間足をメインにした手法
・FXで負けてしまう人の5つの特徴
FXの世界では、9割のトレーダーが負けているとされます。
それでも諦めずに改善し続けば勝てるようになるニャ!
FX初心者のSNSアカウントが、意気揚々とトレード成果を毎日投稿していたにも関わらず、3ヶ月後には投稿がストップ、いつしかアカウントが削除されていた…なんてのはよくある話です。
ではなぜFXでここまで負けてしまう人が多いのか、その理由として次の5つの特徴が挙げられます。
- 知識不足
- 技術力不足
- 経験値不足
- 資金管理ができない
- 感情に振り回される
まず「知識不足」については、FXの基礎知識をじっくり学ぶしかありません。
とは言っても、分厚い専門書を何冊も読まなければ勝てないというわけではなく、イラストや図解でわかりやすい初心者向けの入門書を一冊通読しておけばOKです。
FXは本来はシンプルなトレードで勝てるはずなのですが、どんどん知識を増やそうとしてしまうと、FXを必要以上に難しく捉え、自分でトレードを複雑にしてしまいます。
次に「技術力不足」と「経験値不足」。個人的には、この2つがFXで負ける最大の原因だと考えています。
負けている人ほど知識ばっかつける努力をしていますが間違いです。
知識だけじゃ勝てない事に気付いて欲しいニャ…
FXで負ける人たちは、勝つために知識を学び、トレードを行って資金を失い、「まだ知識が足りないから負けるんだ」と考えて知識を増やす…というサイクルに陥ってしまい、技術力を磨こうとはしないからです。
わかりやすく例えるなら、いくら教室で水泳の泳ぎ方を勉強したとしても、実際にプールで泳ぐ練習をしなければ、決して泳げるようにならないのと一緒です。
どれだけFXの知識を増やしたとしても、その知識を実践で活かし、練習して経験値を積まなければ永遠に資金が増えていかないのです。
そして「資金管理ができない」人は、1万円を100万円に一発で増やしたいと思い、一回の負けで全資産を失うような大きなポジション(賭け金)を持ってしまいます。
そうではなく、自分の中で損失を受け入れられる「損失許容率」を決めて、たとえば5%と設定するなら、もし負けたとしても10万円が9万5,000円に減るだけに留まるポジションに調整しなければなりません。
「感情に振り回される」こともFXで負ける大きな原因の一つです。
人は損失はできるだけ保留し、利益はすぐに確定させたくなる生き物です。
本来は勝てる手法にも関わらず、損切りをせずに塩漬けにしたり、利益を伸ばせずにすぐ決済したりすれば、どんどん資金が減ってしまうのです。
こうした負けを防ぐためには、やはり「技術を磨くこと」「経験値を増やすこと」しかないのです。も増やすが正解なので、この小さな意識の差は大きい結果を生む事になると思います。
トレードでは「稼ぐ」よりも「増やす」が正解
FXでは一攫千金を狙えるという極端なイメージのせいで、早く稼ごうという気持ちが先走ってしまう人も多いです。
FXでは「稼ごう」という気持ちが強いと、どんどん時間足が短く、エントリーの回数が多くなる傾向があります。
日足や4時間足ではなく、5分足や1分足でトレードがしたい。
1日に何十回もトレードして稼ぎたい。いつしかポジションを持っていないと気が済まない、いわゆるポジポジ病になってしまいます。
これは私の勝手なイメージですが、下位足でのトレードを得意とする人は、もはやゲームとしてFXをやっている感覚の人が多いです。
即断即決の反射神経の塊で、天才肌タイプのトレーダーです。
私も実際にそうした天才肌トレーダーの画面を間近で見て、1万円を100万円に増やしたところも知っていますが、凡人に真似できる領域じゃないなと感じています。
もうチャートを見てる目がバッキバキでした。
狂人でしたね、ホント。
こういう人らは特殊ニャ。
そうした天才たちを真似しようと、凡人が5分足や1分足でトレード回数を増やして稼ごうとすると、必ず負けます。
逆に勝っている人たちほど、日足や4時間足でトレードをしていて、トレード回数は少ないものの大きな流れに沿って来るべき時まで待って、勝つべくして勝っていう印象があります。
感情面・メンタル面でも、日足でどっしりと構えてトレードしているので、早く稼ごうというよりも「増えたら良いな」という感覚でいます。
そもそもトレードでは、「お金を稼ごう」とすると負けます。そうではなく、「お金を増やそう」とする姿勢が大切なのです。
・未来予測はしない事。優位性のあるエッジで勝負するだけで勝てる
何百億・何千億もの運用資金を動かしている、投資機関やファンド、銀行や保険会社、年金機構なども含まれます。
そうした大口投資家たちを「クジラ」にたとえるなら、10万円や100万円、よくて1,000万円程度の資金しか動かせない私たち個人投資家はエサに過ぎません。
・1日6本しか生成されないから余裕がある
レジサポゾーンを見つけるだけ
ここから少し具体的に手法を説明していきます
続いて、レジサポゾーンの具体的な見つけ方、ゾーンの引き方について解説しましょう。
チャート上のレジサポゾーンは、1回・2回だけ反発しているよりも、3回・4回と反発している方が他の投資家の注目を集め、注文が溜まりやすくなります。
そのため魚鱗の陣の優位性を高めるには、何度も反発されている=意識されているレジサポゾーンを見つけることが重要です。
・高度なトレード知識はいらない
魚鱗の陣は、レジサポゾーンを見つけ、買い勢力と売り勢力との合戦の、決着が決まった方向についていくだけです。
FXではハーモニック論・波動論を含めさまざまなテクニカル分析がありますが、それらはこの魚鱗の陣では必要ありません。
唯一必要とするならばダウ理論です。
これがあれば全体的な流れを把握できますし、世界中のトレーダーで愛用されている=多数決では有利なので、ダウ理論の勉強はしておいて損はありません。
しかし極端な話、ダウ理論もフィボナッチも200SMAも使わず、レジスタンスゾーンとサポートゾーンを見つけるだけでも十分です。
チャートをパッと見て、意識されているだろうゾーンを見つけたらそれでOK。
無理やりにゾーンを見つける必要もなく、何度もタッチされている箇所があるかないかを見れば大丈夫。言ってしまえば、小学生でも出来る内容です。
・意識されているレジサポを見つけるだけ
具体的には過去に何度も跳ね返されている箇所を見つけるだけです。
それは1つよりも2つ、2つよりも3つと数が多いほど強力(他の人らも注目していく)なので、そういうのを見つけましょう。
具体的にチャートを見て説明すると分かりやすいので、チャートを見ていきましょう。
これでOKです。
・なぜ、レジサポゾーンを見つけるだけで勝てるのか
では、なぜこのゾーンを見つけるだけで勝てるのでしょうか?
4時間足でわかりやすいゾーンが存在する場所は、「ここをブレイクしてさらにショートだ!」という売り勢力、「ここのラインは強い支持ラインでここから反転するはずだ!」という買い勢力の合戦場なのです。
そして何度も同じようなゾーンで買い・売りの戦いが行われた結果、どんどん参加者が増えていきます。
必然的にそのゾーンに注目するトレーダーも増え、決着が決まった方向に乗ろうとするトレーダーや、逆張りトレーダーの損切りポジションが一気に解消されるので、大きなブレイクが発生するという仕組みです。
これが決着がついた合図です。
決着がついた後は皆の目線ががらりと変わり、今まで支持線として機能していたゾーンは抵抗線へと変わります。
そして新たな参加者によってトレンドが作られるのです。
このように、合戦となっているゾーンとその仕組みが分かれば、あとはそこの方向に乗れば良いだけなので、勝率が高まるのです。
・更に根拠のあるテクニカル分析を用いれば負けにくい
ここで注意したいのが、意識されているゾーン付近までローソク足が近づいてきたからといって、そこで「反発するだろう」と未来予測してロングしたり、「ブレイクするだろう」と未来予測してショートを打つのはNGということです。
ブレイクして決着がついたあと、私たちは一旦待ちます。
なぜなら、ブレイク後にショートを打っていたトレーダーが利確することにより、一度レートは戻ってくる(プルバック)してくる可能性が高いからです。
そこで次に私たちがやるべきなのは「どこまで落ちてくるのか?」を見定めることです。
これに関しては、テクニカル分析を用いる必要があります。
一般的に使われるテクニカル分析としては、RSI、ストキャスティクス、フィボナッチ、ピボット、ギャンファンなどが挙げられます。
理想としては、それぞれのテクニカル分析のエントリーサインが最も集まっているところ、つまりどのテクニカル分析を使っているトレーダーも同じように参加し始めるポイントで、私たちもエントリーすることです。
皆同じ目線でいるので、非常に反発しやすい場所(=優位性の高い場所)となるからです。 とはいえ、最初からテクニカル分析をいくつも駆使するのは難しいですし、チャートが複雑になってしまえば判断が遅れてリスクの大きなトレードになる危険性もあります。
まずはトレーダーの間でも使用されることの多い、フィボナッチリトレースメントや200SMAを活用してみるのがおすすめです。
ゾーンに加えて、それぞれテクニカル分析を用いながら、ゾーン内でよりトレーダーのエントリーが集合している場所を見つけましょう。
そうすれば勝率はさらに上がり、安定して資産は増えていきます。
魚鱗の陣のリスクリワードは1:1~3.8
・リスクリワードとは?
・勝率50%で1:2以上で資産は増えていく
このリスクリワードと勝率を理解しておけば、あとは優位性のある場所で試行回数を増やしていくだけで、勝手に資産は増えていきます。
勝率50%であれば、リスクリワードが1:1.1以上(損失1に対して利益1.1以上)であれば必ず増えていく計算です。
リスクリワードを1:1で固定するなら、勝率51%以上なら必ず資産は増えていきます。
とはいえ、最終的には資産が増えるからといって、勝率1%でリスクリワード1:100の手法を目指したとしても、連敗が続いてかなりメンタルに負担がかかってしまうので避けた方が良いでしょう。
個人的には勝率50%、リスクリワード1:2くらいを目指すことで、勝つ回数や利益のバランスが良く、安定して資産を増やしていくことができると思っています。
・4時間足をメインにした際のデメリット
ただレジサポ転換を狙うだけではなく、この分割エントリーを取り入れて初めて魚鱗の陣トレードなのです。
分割でエントリーしないとパフォーマンスはかなり落ちるニャ
魚鱗の陣は経済的・時間的自由を手に入れる手法である
・FXは一生モノのスキル
私自身これまで、さまざまなビジネスをやってきました。
そのなかでも手に入れておいてよかったなと思うスキルは「マーケティング」です。
世の中の経営者や店舗運営をしている人たちは、一見しっかりとした経営者が多そうに見えるかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。
ほとんどの店舗運営者は、マーケティングスキルを持たず、どんぶり勘定でやっていることが多いです。
マーケティングスキルがあるだけで、店舗運営をはじめ事業を立ち上げてから軌道に乗せるまでの時間が短縮されます。もちろん売上もついてきます。
ただし、マーケティングスキルを身につけた優秀な経営者であっても、新規事業の立ち上げやプロジェクト管理、ローンチ後の改善・アフターフォローなど、労力と時間が奪われ続けることになります。
その点、FXはどうでしょうか。
同じようにお金を稼ぐ手段であっても、FXは一度スキルを身につけてしまえば、あとは一生同じことを続けるだけで稼ぐことができます。
いつかは通用しなくなる手法もあるかもしれませんが、チャートがある限りは新たに手法を身につけ直せばいいだけです。
月利10%を増やすためにかかる時間や労力は、証拠金が10万円であっても、1,000万円であっても一緒です。
数字が大きくなるだけで、やっていることはまったく同じですから。
もし自分が病気になって入院しようが、海外旅行で1ヶ月パソコンを使えない環境にいようが、スマホがあれば十分に稼げるのがFXの大きな魅力です。
私も40歳以降は、完全にトレード運用益だけで残りの人生を生きて家族を養いつつ、趣味や知見を広げるための行動をしたいと思っています。
だからこそ、FXに全力を注いだのです。
・天才でない限り、凡人はPCに張り付いても勝てない
FXを始めた最初の頃、私は負けまくりました。
「チャートが動けばその分チャンスが生まれる」 「チャンスが多いと資産が増えて行く可能性がある」 そう思った私は、朝起きたらすぐにチャートを見て、夜はベッドの中でずっとスマホでチャートを見ていた日々もありました。
エントリーすることが楽しいし、それで勝てたらより嬉しい。
何より、そうやって一攫千金を達成した人たちのストーリーをYouTubeやSNSで目にしていたので、「自分もそうなれるんだ!」と勘違いしていたのです。
しかし、やれどもやれども資産は増えるどころか減っていくばかり。
「なぜ自分はうまくいかないのか」と原因を探ることはせず、「知識が少なかったからもっと勉強しよう」「次はうまくいくはずだ!」と思うだけで、ろくに自己分析することもありませんでした。
それでも負けを重ね続け、「いよいよ次がないぞ」と思うようになってから、負ける原因が自分にあると気付いたのです。
そこで初めて、自分は天才ではないことにも気づきました。
であれば、凡人なら凡人の戦い方があるはずで、凡人だから爆発的な利益を稼ぐということはできない…。
「そんな夢を持つのはもうやめよう!」と考えて、堅実に少しずつ、安定的に資産を増やしていくスタイルに切り替えていったのです。
今もなおFXで負けている人たちの中には、「爆発的に稼ぐ手法がある」とか「自分は他の人とは違ってFXで稼げる自信がある」と勘違いしている人が多いです。
ですが、まずは自分が凡人だということを理解し、凡人は凡人らしく戦っていくことが正解なんだと気付きましょう。
チャートを見続けても良いことは何もありません。
チャンスとなるポイントが来た時だけ、寂しく淡々とトレードすることこそ、遠回りのようで一番の近道なのです。
・何年後、何十年とFXで稼ぐならライフスタイルの1つに落とし込む
それからもう1つお伝えしたいのが、FXを生活の一部として取り込んで欲しいということです。
FXは土日を除いて24時間レートが動いていますので、極端にいえば24時間いつでもチャンスがあるように見えてしまいます。
しかし、そうやって毎日寝ずにトレードをすることは、心身ともにすり減らすだけ。
スキャルピングに挑戦し、心身ともに疲弊して、FXの世界から離れた経験を持つ方も多いでしょう。
魚鱗の陣は4時間足とゆったりトレードする方法なので、せっかくなら数年後・数十年後の自分を見据えて、トレードの型を確立させていきましょう。
- もし自分が病気になって入院しても稼げるように。
- 家族の時間を最優先するために。
- 海外旅行に行きまくるために。
パソコンに張り付いていないと稼げないトレードは、しんどいだけです。
チャンスがない時間、ブレイクを待つ時間、プルバックを待つ時間は、ぜひ自分の好きなことに時間を使ってください。
本業がある方なら仕事に集中できますし、FXの勉強をしてさらに突き詰めても良いでしょう。
子どもと遊びに行くなり、ゲームをするなり、映画を観るなりするのも自由です。
毎日1日中チャートを見ていないと稼げないトレーダーとは一線を画した生活スタイルを手に入れましょう。
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