魚鱗の陣トレードの手法説明

魚鱗の陣EAのロジック説明
目次

そもそも魚鱗ってなに?

勉強中の猫
勉強中の猫

2万文字近いボリュームたっぷりの手法なのニャ!

梅原
梅原

1回読んでも分からないかと思うので、何度も読み直してください。

魚鱗は古来の兵法「八陣」の1つ

まず今回紹介する手法の由来について、簡単にご説明します。

「魚鱗の陣」とは、古代中国が発祥の、軍隊を並べる陣形のことを指します。まるで魚の鱗(ウロコ)のように、敵に対して三角形の陣形になっています。

一点突破の攻撃に特化した陣形で、兵が密集して陣を作ることから、兵力が分散しないというメリットがありました。兵力が分散しないということは、敗走した兵との相討ちも防げるうえ、兵の士気を高めたまま戦を続けることも可能。強力な攻勢を展開しながら、相手の隙を突く効果が期待できたのです。

この陣形の考え方を取り入れたのが、今回紹介するFXトレードの手法である「魚鱗の陣」です。

由来からもわかる通り、非常に攻撃的で高い月利を目指すことが大きな特徴です。

損失許容率4%、月平均5回ほどのトレードであっても、月利20%〜30%を安定して出してくれることを、すでにリアル口座で検証済みです。

ただし魚鱗の陣では、出口戦略を除いてチャート分析が不要な「鶴翼の陣」(鶴翼EA)とは異なり、一定のチャート分析のスキルが必要になります。

その基礎知識について、ここでガッツリ勉強していきましょう。

魚鱗の陣は4時間足をメインにした手法

・FXで負けてしまう人の5つの特徴

FXの世界では、9割のトレーダーが負けているとされます。

勉強中の猫
勉強中の猫

それでも諦めずに改善し続けば勝てるようになるニャ!

FX初心者のSNSアカウントが、意気揚々とトレード成果を毎日投稿していたにも関わらず、3ヶ月後には投稿がストップ、いつしかアカウントが削除されていた…なんてのはよくある話です。

ではなぜFXでここまで負けてしまう人が多いのか、その理由として次の5つの特徴が挙げられます。

  • 知識不足
  • 技術力不足
  • 経験値不足
  • 資金管理ができない
  • 感情に振り回される

まず「知識不足」については、FXの基礎知識をじっくり学ぶしかありません。

とは言っても、分厚い専門書を何冊も読まなければ勝てないというわけではなく、イラストや図解でわかりやすい初心者向けの入門書を一冊通読しておけばOKです。

FXは本来はシンプルなトレードで勝てるはずなのですが、どんどん知識を増やそうとしてしまうと、FXを必要以上に難しく捉え、自分でトレードを複雑にしてしまいます。

次に「技術力不足」と「経験値不足」。個人的には、この2つがFXで負ける最大の原因だと考えています。

梅原
梅原

負けている人ほど知識ばっかつける努力をしていますが間違いです。

勉強中の猫
勉強中の猫

知識だけじゃ勝てない事に気付いて欲しいニャ…

FXで負ける人たちは、勝つために知識を学び、トレードを行って資金を失い、「まだ知識が足りないから負けるんだ」と考えて知識を増やす…というサイクルに陥ってしまい、技術力を磨こうとはしないからです。

わかりやすく例えるなら、いくら教室で水泳の泳ぎ方を勉強したとしても、実際にプールで泳ぐ練習をしなければ、決して泳げるようにならないのと一緒です。

どれだけFXの知識を増やしたとしても、その知識を実践で活かし、練習して経験値を積まなければ永遠に資金が増えていかないのです。

そして「資金管理ができない」人は、1万円を100万円に一発で増やしたいと思い、一回の負けで全資産を失うような大きなポジション(賭け金)を持ってしまいます。

そうではなく、自分の中で損失を受け入れられる「損失許容率」を決めて、たとえば5%と設定するなら、もし負けたとしても10万円が9万5,000円に減るだけに留まるポジションに調整しなければなりません。

「感情に振り回される」こともFXで負ける大きな原因の一つです。

人は損失はできるだけ保留し、利益はすぐに確定させたくなる生き物です。

本来は勝てる手法にも関わらず、損切りをせずに塩漬けにしたり、利益を伸ばせずにすぐ決済したりすれば、どんどん資金が減ってしまうのです。

こうした負けを防ぐためには、やはり「技術を磨くこと」「経験値を増やすこと」しかないのです。も増やすが正解なので、この小さな意識の差は大きい結果を生む事になると思います。

トレードでは「稼ぐ」よりも「増やす」が正解

FXでは一攫千金を狙えるという極端なイメージのせいで、早く稼ごうという気持ちが先走ってしまう人も多いです。

FXでは「稼ごう」という気持ちが強いと、どんどん時間足が短く、エントリーの回数が多くなる傾向があります。

日足や4時間足ではなく、5分足や1分足でトレードがしたい。

1日に何十回もトレードして稼ぎたい。いつしかポジションを持っていないと気が済まない、いわゆるポジポジ病になってしまいます。

これは私の勝手なイメージですが、下位足でのトレードを得意とする人は、もはやゲームとしてFXをやっている感覚の人が多いです。

即断即決の反射神経の塊で、天才肌タイプのトレーダーです。

私も実際にそうした天才肌トレーダーの画面を間近で見て、1万円を100万円に増やしたところも知っていますが、凡人に真似できる領域じゃないなと感じています。

梅原
梅原

もうチャートを見てる目がバッキバキでした。

狂人でしたね、ホント。

勉強中の猫
勉強中の猫

こういう人らは特殊ニャ。

そうした天才たちを真似しようと、凡人が5分足や1分足でトレード回数を増やして稼ごうとすると、必ず負けます。

逆に勝っている人たちほど、日足や4時間足でトレードをしていて、トレード回数は少ないものの大きな流れに沿って来るべき時まで待って、勝つべくして勝っていう印象があります。

感情面・メンタル面でも、日足でどっしりと構えてトレードしているので、早く稼ごうというよりも「増えたら良いな」という感覚でいます。

そもそもトレードでは、「お金を稼ごう」とすると負けます。そうではなく、「お金を増やそう」とする姿勢が大切なのです。

・未来予測はしない事。優位性のあるエッジで勝負するだけで勝てる

上がると思う人が多ければ上がるし、下がると思う人が多ければ下がるというシンプルな仕組みです。
ただし多数決とは言っても、それぞれの投資家が持つ票数は資金力によって決まるため、大口投資家の意見ほど市場を大きく動かし、個人投資家の意見など誤差にしかなりません。
だからこそ私たち個人投資家は、大口投資家の作り出す市場の流れに乗り、その流れに逆らうことなく資金を投じる必要があります。
そのことを理解せずに、上がるか下がるかを正確に的中させようとするせいで、1回でも未来予測が外れると大きなフラストレーションを抱えるのです。
そのせいで自暴自棄になってしまい、無茶なトレードに走ってしまうせいで、負ける9割の仲間入りというわけです。
勝っている人は未来予測はしません。
未来予測の無意味さ、愚かさを知っています。
未来予測ではなく、「事実に基づいたトレード」をしているのです。
「雨が降り始めたから、この後も降り続けるだろう」という感覚ですね。
一見すると同じように思われるかもしれませんが、大きな違いがあります。
勝っている人は、優位性がある場所にレートが来るのを待っているだけです。 負けている人は、レートの動きを全部当てに行こうとしています。
「相場は待つのが仕事」という格言がありますが、まさにその通り。
だから私も、朝8時に起きてチャートを開いて、いくつかの通貨ペアを4時間足でざっと流し見するだけ。
優位性があるところを探し、あれば指値注文を入れて放置しますし、なければその日のトレードは終わり。そのまま遊びに行ったりします。
勉強中の猫
勉強中の猫

ホントはパチンコしながらスマホでチャート見てたりするニャ!

梅原
梅原

パチンコで負けてもFXで勝てば勝ち!!

あらかじめ引いていたゾーンの近くまでレートが下がっているか(上がっているか)という事実を見ているだけであり、「この後上昇するだろう」と未来予測をしているわけではないのです。

勝ちたいならクジラについていくこと

FXは多数決の世界であり、市場を動かすのは個人投資家ではなく、大口投資家たちです。

 

何百億・何千億もの運用資金を動かしている、投資機関やファンド、銀行や保険会社、年金機構なども含まれます。

 

そうした大口投資家たちを「クジラ」にたとえるなら、10万円や100万円、よくて1,000万円程度の資金しか動かせない私たち個人投資家はエサに過ぎません。

実際に大口投資家たちは、個人投資家の損切りが溜まっていそうなところ狙って、大量の資金を投下して利益を伸ばします。
「それでは個人投資家の勝ち目はないのか」と感じるかもしれませんが、そんなこともありません。
クジラに真っ向から立ち向かって食われるのを待つのではなく、クジラの後ろに回って流れに身を任せれば良いのです。
だからこそFXで勝ちたいなら、クジラと同じ目線を持つことが重要になります。
では、クジラはどのような目線を持っているのか? まず大口投資家たちは、圧倒的な資金量で運用しているので、まず1分足や5分足でトレードすることはありません。
100億円の買い注文を入れたいと思っても、市場に1億円分の売り注文しか出ていなければ、残り99億円は約定せずに終わってしまうからです。
そこで彼らの目線が集まるのは、週足・日足・4時間足が中心です。
さすがに週足でトレードしようとすると、1年間のトレード回数が数回で終わってしまうので、現実的には4時間足を見るのがベストです。
4時間足をメインにするだけでも、クジラと同じ目線に立つことができ、ほかの個人投資家たちと比べて大きな優位性が手に入るのです。
梅原
梅原

短期足ではなく、長期足にするだけで稼げるようになる理由の1つですね。

勉強中の猫
勉強中の猫

それでも負ける人はそもそも待てない人ニャ。

・1日6本しか生成されないから余裕がある

魚鱗の手法でも主に4時間足を使いますが、4時間足は1日で6本しか生成されません。
だから、多くても1日6回チェックするだけで大丈夫ですし、チェックする時間もローソク足が切り替わる時間に合わせるだけなので決まっています。
夏時間ならAM・PMそれぞれで6時・10時・2時、冬時間なら7時・11時・3時です。
1分足や5分足だといつチャンスが訪れるか分からないので、常にチャートに張り付く必要がありま
す。
また、5分足や15分足でできているトレンドは、4時間足や日足などの上位足の流れに逆らっていることも多く、「ダブルトップが完成したから売りだ!」と思ってエントリーしても、騙しに遭って逆行、損切りになってしまう可能性も高いです。
しかし4時間足であればチャートを見る時間を最小限に抑えられるので、心や時間にも余裕が生まれます。
大口投資家の目線である4時間足でできているトレンドの流れに合わせることで、騙しが少なく、勝率も安定しやすいメリットがあります。
魚鱗の手法で4時間足をメインとするなら、「全然チャンスが来ないから今日はエントリーチャンスはないだろう」とその日の朝に判断できます。
その場合は、遊びに行くなり、勉強するなり、なにしても構いません。
「チャンスが来るかもしれない」という日であっても、4時間に1回チェックをすればいいだけです。
私は面倒なので、指値を入れて放置することが多いですが、それでも安定して勝つことができています。
労働時間は1日30分未満です。
勉強中の猫
勉強中の猫

時給換算すると何万~何十万って言ったらぶっ〇されるから言わないニャ!

チャートを見る時間=労働時間ではない

ところが負けているトレーダーほど、チャートに張り付く時間=労働時間と考え、「これだけ働いたんだから、利益を得たい」という心理で対価を求める傾向があります。

その結果、ルールを無視したトレードや理由をこじつけたトレードで負けを重ねてしまうのです。
相場を動かしているのは、私たち個人投資家ではありません。
どれだけチャートを見てお祈りしていても、レートが上がるか下がるかはわかりません。チャートを見ていても勝つか負けるかの確率が変わらないなら、チャートを見ない方が時間を有意義に使えます。
FXトレードでは、「感情」が成果を大きく左右します。
感情的になってしまったら、どんなに素晴らしい手法も台無しです。
感情的にならず、メンタルを守るためにも、4時間足でゆっくりトレードすることが理にかなっているのです。
私は魚鱗の手法で、月7回くらいのトレード回数だけで、月利20%以上を安定的に得ています。
トレード回数が少ないから物足りないという人もいますが、トレード回数が多ければ資産が増える訳でもありません。
実際、トレード回数が多いのに月利20%を上回れていないトレーダーは山ほどいます。
トレード経験は過去検証で積めますし、月利を高めたいなら損失許容率を引き上げてハイリスクでエントリーするという手もあります。
試しにMT4やトレーディングビュー を使い、過去10年分くらいの4時間足を表示して、魚鱗の手法を過去検証してみてください。
「ルール通りにやれば、勝率60%以上獲得できるんだ」「3回損切りが連続しても、その後巻き返せるんだ」という事実を知り、自信がつけば、メンタル面が大きく改善されるはずです。

レジサポゾーンを見つけるだけ

梅原
梅原

ここから少し具体的に手法を説明していきます

続いて、レジサポゾーンの具体的な見つけ方、ゾーンの引き方について解説しましょう。

チャート上のレジサポゾーンは、1回・2回だけ反発しているよりも、3回・4回と反発している方が他の投資家の注目を集め、注文が溜まりやすくなります。

そのため魚鱗の陣の優位性を高めるには、何度も反発されている=意識されているレジサポゾーンを見つけることが重要です。

・高度なトレード知識はいらない

魚鱗の陣は、レジサポゾーンを見つけ、買い勢力と売り勢力との合戦の、決着が決まった方向についていくだけです。

FXではハーモニック論・波動論を含めさまざまなテクニカル分析がありますが、それらはこの魚鱗の陣では必要ありません。

唯一必要とするならばダウ理論です。

これがあれば全体的な流れを把握できますし、世界中のトレーダーで愛用されている=多数決では有利なので、ダウ理論の勉強はしておいて損はありません。

しかし極端な話、ダウ理論もフィボナッチも200SMAも使わず、レジスタンスゾーンとサポートゾーンを見つけるだけでも十分です。

チャートをパッと見て、意識されているだろうゾーンを見つけたらそれでOK。

無理やりにゾーンを見つける必要もなく、何度もタッチされている箇所があるかないかを見れば大丈夫。言ってしまえば、小学生でも出来る内容です。

・意識されているレジサポを見つけるだけ

具体的には過去に何度も跳ね返されている箇所を見つけるだけです。

それは1つよりも2つ、2つよりも3つと数が多いほど強力(他の人らも注目していく)なので、そういうのを見つけましょう。

具体的にチャートを見て説明すると分かりやすいので、チャートを見ていきましょう。

これでOKです。

・なぜ、レジサポゾーンを見つけるだけで勝てるのか

では、なぜこのゾーンを見つけるだけで勝てるのでしょうか?

4時間足でわかりやすいゾーンが存在する場所は、「ここをブレイクしてさらにショートだ!」という売り勢力、「ここのラインは強い支持ラインでここから反転するはずだ!」という買い勢力の合戦場なのです。

そして何度も同じようなゾーンで買い・売りの戦いが行われた結果、どんどん参加者が増えていきます。

必然的にそのゾーンに注目するトレーダーも増え、決着が決まった方向に乗ろうとするトレーダーや、逆張りトレーダーの損切りポジションが一気に解消されるので、大きなブレイクが発生するという仕組みです。

 

これが決着がついた合図です。

決着がついた後は皆の目線ががらりと変わり、今まで支持線として機能していたゾーンは抵抗線へと変わります。

そして新たな参加者によってトレンドが作られるのです。

このように、合戦となっているゾーンとその仕組みが分かれば、あとはそこの方向に乗れば良いだけなので、勝率が高まるのです。

・更に根拠のあるテクニカル分析を用いれば負けにくい

ここで注意したいのが、意識されているゾーン付近までローソク足が近づいてきたからといって、そこで「反発するだろう」と未来予測してロングしたり、「ブレイクするだろう」と未来予測してショートを打つのはNGということです。

ブレイクして決着がついたあと、私たちは一旦待ちます。

なぜなら、ブレイク後にショートを打っていたトレーダーが利確することにより、一度レートは戻ってくる(プルバック)してくる可能性が高いからです。

そこで次に私たちがやるべきなのは「どこまで落ちてくるのか?」を見定めることです。

これに関しては、テクニカル分析を用いる必要があります。

一般的に使われるテクニカル分析としては、RSI、ストキャスティクス、フィボナッチ、ピボット、ギャンファンなどが挙げられます。

理想としては、それぞれのテクニカル分析のエントリーサインが最も集まっているところ、つまりどのテクニカル分析を使っているトレーダーも同じように参加し始めるポイントで、私たちもエントリーすることです。

皆同じ目線でいるので、非常に反発しやすい場所(=優位性の高い場所)となるからです。 とはいえ、最初からテクニカル分析をいくつも駆使するのは難しいですし、チャートが複雑になってしまえば判断が遅れてリスクの大きなトレードになる危険性もあります。

まずはトレーダーの間でも使用されることの多い、フィボナッチリトレースメントや200SMAを活用してみるのがおすすめです。

ゾーンに加えて、それぞれテクニカル分析を用いながら、ゾーン内でよりトレーダーのエントリーが集合している場所を見つけましょう。

そうすれば勝率はさらに上がり、安定して資産は増えていきます。

魚鱗の陣のリスクリワードは1:1~3.8

・リスクリワードとは?

魚鱗の陣に限らずトレードを行う時には、ぜひ「リスクリワード」の意識も持って欲しいと思います。
リスクリワードとは、正確には「リスクリワード比率(リスクリワードレシオ)」と呼ばれ、一度の取引における利益・損失の比率のことを言います。
そのトレード手法において損失を1とするなら、利益はどのくらいの割合なのかを数値化したものを言います。
魚鱗の陣であれば、1ポジで利確した場合のリスクリワードは損失1に対し利益1、3ポジで利確した場合は利益3.8にまで上昇します。
コイントスでたとえるなら、コインの表が出たら100円が貰えて裏が出たら100円を払わないといけない、というルールがあったとします。
この場合、表が出る確率は50%ですので、100回コイントスしたとしても、儲かることなく損をすることもなく終わることでしょう。
は、ここで勝率が60%、つまり表が少し出やすいコインを使っていたらどうでしょうか。
  • 試行回数:100回
  • 表の数:60回=6000円
  • 裏の数:40回=4000円
  • 損益:+2000円

このように、勝率が10%上昇したことで、2,000円のプラスが期待できるようになります。

 

リスクリワードはこのように、「リスクに対していくらのリターンがあるか?」「その勝率はどれくらいか」によって、資産が増えるか減るかが決まってきます。

今回の場合はリスクリワード1:1に対して勝率60%のコイントスの例でした。
では、たとえば勝率が20%、リスクリワードが1:5のコイントスを行ったとしましょう。
買ったら500円貰い、負けたら100円払うゲームです。これを100回繰り返すなら、次のような数字に近づくはずです。

 

  • 試行回数:100回
  • 表の数:20回=10,000円
  • 裏の数:80回=-8,000円
  • 損益:+2,000円

この場合、一見勝率が低いので負けそうに思えるかもしれませんが、最終的にはプラスになります。勝率が悪くてもリスクリワードが優れていれば資産は増えていくわけです。

 

・勝率50%で1:2以上で資産は増えていく

このリスクリワードと勝率を理解しておけば、あとは優位性のある場所で試行回数を増やしていくだけで、勝手に資産は増えていきます。

勝率50%であれば、リスクリワードが1:1.1以上(損失1に対して利益1.1以上)であれば必ず増えていく計算です。

リスクリワードを1:1で固定するなら、勝率51%以上なら必ず資産は増えていきます。

とはいえ、最終的には資産が増えるからといって、勝率1%でリスクリワード1:100の手法を目指したとしても、連敗が続いてかなりメンタルに負担がかかってしまうので避けた方が良いでしょう。

個人的には勝率50%、リスクリワード1:2くらいを目指すことで、勝つ回数や利益のバランスが良く、安定して資産を増やしていくことができると思っています。

・4時間足をメインにした際のデメリット

4時間足をメインにトレードするメリットとして、大口投資家たちと同じ目線で見ることができること、チャートを見る回数を減らすことが挙げられました。
では逆に、4時間足を使うデメリットにはどんなものがあるでしょうか。

①エントリーチャンスが少ない

1つはエントリーチャンスの少なさです。

大口投資家たちは、トレード数が少なくても運用資金が大きいので、1回勝てば何億何十億と利益を生み出すことができます。
それなら1回のトレードだけでも十分でしょう。
しかし、私たち個人投資家は、そこまで一度に大量の資金を運用することは難しいですから、ある程度の試行回数を設けて資産を増やしていかなければなりません。
月に1回しかトレードができないとなると、損失許容率5%の10万円運用では、資産が増えるまでに何年もの期間を要してしまいます。
なので、エントリーチャンスは少なくとも月に5~10回は欲しいなと思います。
この問題については簡単に対処可能で、監視する通貨ペアを増やせばOKです。
EURUSD、USDJPY、GBPUSDといったメジャー通貨であればスプレットが狭くテクニカルも効きやすいですが、毎日トレードチャンスがあるわけではありません。
EURJPY、GBPJPY、EURAUD、GBPAUD、GBPCHF、GBPCADなど、ある程度のボラティリティがある通貨ペアであれば、魚鱗の陣を実践することは可能です。
ただし、AUDNZDやEURGBPなど、ボラティリティが小さい通貨ペアは避けるようにしてくださ
い。
梅原
梅原

近い国の通貨ペアはトレンドが発生しにくいためです。

②保有時間が長期化しやすい

2つ目はポジションを保有する時間の長さです。

ポジションを保有する時間が長ければ長いほど、ファンダメンタルズによって急変するリスクが上がったり、テクニカル分析において邪魔になる壁が増えたりします。
突発的な地政学リスクや要人発言によって、テクニカルを無視するような動きを見せることは珍しくありません。
場合によっては週を跨いだり経済指標に当たる可能性も出てくるので、保有時間が長いことは4時間足でトレードする場合の大きなデメリットに挙げられると思います。
たとえば、リスクリワードを意識して1:2を狙う場合、損切幅を100pipsにした時には、200pipsもの値動きを一発で取らないといけません。
リスクリワードが大きくなればなるほど、このように保有時間が長くなってしまうのがデメリットといえるでしょう。
勉強中の猫
勉強中の猫

ポジション保有を長く持つのに慣れていない人は最初大変かもニャ

魚鱗の陣は4時間足のデメリットを無くした最強の手法

この保有時間が長いというデメリットを解消するために私が編み出したのが、3つのポジションで分割エントリーを行う「魚鱗の陣」なのです。

梅原
梅原

ただレジサポ転換を狙うだけではなく、この分割エントリーを取り入れて初めて魚鱗の陣トレードなのです。

勉強中の猫
勉強中の猫

分割でエントリーしないとパフォーマンスはかなり落ちるニャ

魚鱗の陣では、エントリーしたポイントから-25pips逆行、-50pips逆行でそれぞれ同ロットでナンピンすることが特徴です。
損切りは-60pips逆行の位置に置いて、最大で約-100pips抱えたところで損切り。
一方で利確は、1ポジ保有して利確なら100pips、2ポジ保有すると225pips、3ポジ保有すると375pipsになる計算です。
つまり、魚鱗の陣のように分割エントリーを採用することで、損切100pipsに対して利確100pips〜375pips、リスクリワードを1~3.8まで高めることができるのです。
今現在、私は損失許容率を6%と少し高めに設定しています。
10万円の証拠金なら1回の負けで6,000円失うことになりますが、1回の勝ちトレードにおいて得られる利益は約6%~23%、つまり6,000円〜2万3,000円です。
もし23%の勝ちトレードを月4回取れれば、それだけで月利92%獲得できる計算です。
それなのに損失は-6%に抑えることができるので、この魚鱗の陣は大きく負けにくく、安定的に資産を増やせる手法なのです。
現にこのブログで毎週の結果報告をしていますが、読み直してもらえれば勝率の高さと実績の安定が分かるかと思います。
私は4時間足をメインでやっていますが、人によっては1時間足を使うこともあるでしょう。
その場合は勝率は落ちてしまうでしょうが、リスクリワードが十分に高いこと、保有時間がより短くなり試行回数も増やせることから、さらに大きな月利を狙えるかもしれません。

魚鱗の陣は経済的・時間的自由を手に入れる手法である

・FXは一生モノのスキル

私自身これまで、さまざまなビジネスをやってきました。

そのなかでも手に入れておいてよかったなと思うスキルは「マーケティング」です。

世の中の経営者や店舗運営をしている人たちは、一見しっかりとした経営者が多そうに見えるかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。

ほとんどの店舗運営者は、マーケティングスキルを持たず、どんぶり勘定でやっていることが多いです。

マーケティングスキルがあるだけで、店舗運営をはじめ事業を立ち上げてから軌道に乗せるまでの時間が短縮されます。もちろん売上もついてきます。

ただし、マーケティングスキルを身につけた優秀な経営者であっても、新規事業の立ち上げやプロジェクト管理、ローンチ後の改善・アフターフォローなど、労力と時間が奪われ続けることになります。

その点、FXはどうでしょうか。

同じようにお金を稼ぐ手段であっても、FXは一度スキルを身につけてしまえば、あとは一生同じことを続けるだけで稼ぐことができます。

いつかは通用しなくなる手法もあるかもしれませんが、チャートがある限りは新たに手法を身につけ直せばいいだけです。

月利10%を増やすためにかかる時間や労力は、証拠金が10万円であっても、1,000万円であっても一緒です。

数字が大きくなるだけで、やっていることはまったく同じですから。

もし自分が病気になって入院しようが、海外旅行で1ヶ月パソコンを使えない環境にいようが、スマホがあれば十分に稼げるのがFXの大きな魅力です。

私も40歳以降は、完全にトレード運用益だけで残りの人生を生きて家族を養いつつ、趣味や知見を広げるための行動をしたいと思っています。

だからこそ、FXに全力を注いだのです。

・天才でない限り、凡人はPCに張り付いても勝てない

FXを始めた最初の頃、私は負けまくりました。

「チャートが動けばその分チャンスが生まれる」 「チャンスが多いと資産が増えて行く可能性がある」 そう思った私は、朝起きたらすぐにチャートを見て、夜はベッドの中でずっとスマホでチャートを見ていた日々もありました。

エントリーすることが楽しいし、それで勝てたらより嬉しい。

何より、そうやって一攫千金を達成した人たちのストーリーをYouTubeやSNSで目にしていたので、「自分もそうなれるんだ!」と勘違いしていたのです。

しかし、やれどもやれども資産は増えるどころか減っていくばかり。

「なぜ自分はうまくいかないのか」と原因を探ることはせず、「知識が少なかったからもっと勉強しよう」「次はうまくいくはずだ!」と思うだけで、ろくに自己分析することもありませんでした。

それでも負けを重ね続け、「いよいよ次がないぞ」と思うようになってから、負ける原因が自分にあると気付いたのです。

そこで初めて、自分は天才ではないことにも気づきました。

であれば、凡人なら凡人の戦い方があるはずで、凡人だから爆発的な利益を稼ぐということはできない…。

「そんな夢を持つのはもうやめよう!」と考えて、堅実に少しずつ、安定的に資産を増やしていくスタイルに切り替えていったのです。

今もなおFXで負けている人たちの中には、「爆発的に稼ぐ手法がある」とか「自分は他の人とは違ってFXで稼げる自信がある」と勘違いしている人が多いです。

ですが、まずは自分が凡人だということを理解し、凡人は凡人らしく戦っていくことが正解なんだと気付きましょう。

チャートを見続けても良いことは何もありません。

チャンスとなるポイントが来た時だけ、寂しく淡々とトレードすることこそ、遠回りのようで一番の近道なのです。

・何年後、何十年とFXで稼ぐならライフスタイルの1つに落とし込む

それからもう1つお伝えしたいのが、FXを生活の一部として取り込んで欲しいということです。

FXは土日を除いて24時間レートが動いていますので、極端にいえば24時間いつでもチャンスがあるように見えてしまいます。

しかし、そうやって毎日寝ずにトレードをすることは、心身ともにすり減らすだけ。

スキャルピングに挑戦し、心身ともに疲弊して、FXの世界から離れた経験を持つ方も多いでしょう。

魚鱗の陣は4時間足とゆったりトレードする方法なので、せっかくなら数年後・数十年後の自分を見据えて、トレードの型を確立させていきましょう。

  • もし自分が病気になって入院しても稼げるように。
  • 家族の時間を最優先するために。
  • 海外旅行に行きまくるために。

パソコンに張り付いていないと稼げないトレードは、しんどいだけです。

チャンスがない時間、ブレイクを待つ時間、プルバックを待つ時間は、ぜひ自分の好きなことに時間を使ってください。

本業がある方なら仕事に集中できますし、FXの勉強をしてさらに突き詰めても良いでしょう。

子どもと遊びに行くなり、ゲームをするなり、映画を観るなりするのも自由です。

毎日1日中チャートを見ていないと稼げないトレーダーとは一線を画した生活スタイルを手に入れましょう。

・30万円から始めて1年半以内には年収1000万円が手に入る

SNSを見てると、「1週間で1万円→100万円を達成!」「初心者で月利100%超えも続出!」など、ギラギラとした爆益報告の投稿が並んでいたりしますよね。
こうした投稿のほとんどすべて、嘘であることを知っておいてください。
爆益口座の履歴は、大きなロットを張ったデモ口座を2つ用意して、一つはショート、一つはロングの両建て状態にしておけば、片方は爆益になるので簡単に作ることができます。
そもそも画像・動画を捏造することだって可能です。
私自身の実績はDiscordですべてアップしている通りで、当然リアル口座でトレードをしていますし、負けている時は負けているとも報告をしています。
そして何より、月利8%だったり10%だったりと、他のFX商材屋さんが並べるような「月利300%!」「勝率98%!」といった数字も皆無です。
「月利20%・勝率60%」という何とも他のところと比べるとしょぼい数字に感じるかもしれませんが、事実なのでしょうがないです(それでも月利20%は優れた数字ですが)。
別に自分は商材を売って稼ぎまくりたいとも思っていませんので、事実を述べて自分の考え方に共感を持ってくれる人と、仲良くなれたらと思っています。

月利20%はしょぼい数字?

また、月利20%をしょぼいと思っている方は、少し冷静になって考えてみて欲しいのですが、月利20%を複利で12か月運用すると、約9倍になります。

仮に30万円の資金で始めたとしたら、一年で270万円に増えるということです。
そのまま利益を引き出すことなく続ければ、15か月目には460万円になっています(ここでは税金については外しています)。
ここまで来れば、単利で月利20%の利益分を出金し続けてOKです。
460万円の月利20%、毎月約92万円の利益を生み出すので、これだけで年収1,000万円プレイヤーの仲間入りです。
「15か月もかかるのかよ!長すぎる!待てない!」 そう感じる方もいるかもしれません。
厳しいようですが、早く稼ごうとすればするほど、FXでは負けてしまいます。
冷静に考えて、もし転職して15か月目には年収1,000万円プレイヤーになれますと言われたら、どうでしょうか。
個人事業主の方も会社員の方も、年収1,000万円の大変さは十分知っているかと思います。
ゆったりとFXをトレードすれば、15か月目にはその年収を手に入れることができるんです。
それでもやはり「今すぐ稼ぎたい!」思う方は、SNSで月利300%を謳って爆益投稿しているトレーダーのところで高額な料金を払って学んでください。

ウサギよりもカメとしてFXの世界で勝ち続けよう

FXの世界は、ウサギとカメの童話と一緒です。

最終的にはコツコツと利益を積み上げるカメの方が、大きな結果を出せるのです。
現実的な範囲で、もう少し早く年収1,000万円を目指したい場合には、一つ方法があります。
それは「増資」です。 先ほどは30万円で始めて、12か月後には270万円になる計算結果をご紹介しましたが、その途中で100万円を増資するだけでも、増えるスピードは加速します。
たとえば、30万円から始めて月利20%の複利運用を維持すると、半年後に90万円にまで増加します。
ここで増資として100万円追加入金すると190万円。190万円を月利20%で複利運用したら、4ヶ月で約400万円に到達します。
ここから単利で月利20%の80万円ずつ出金すれば、年収1,000万円の達成です。
もちろんまとめて100万円ボンっと増資するのではなく、毎月5万円ずつ増資するとか、ボーナスをまとめて追加入金してもOKです。
資金が多くなればなるほど、同じ月利でも資金が増えるスピードは早くなります。
ですが、資金が30万円でも、400万円になっても、やることは一緒。月7回程度の少ないトレード回数で月利20%を目指せるのが魚鱗の陣の何よりの魅力です。
この機会にぜひ、あなたも始めてみませんか?

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